Improbable
Adam Fawer
大学の博士課程に身をおくデイヴィッドの専門は統計学。しかし、ある日癲癇発作と幻覚に襲われ、研究者生活を送ることができなくなった。
そして、元々中毒であったギャンブルにはまり、莫大な借金を背負うことになってしまう。
謎のCIA工作員ナヴァ、研究者のトヴァスキー、NSAの研究所の所長、デイヴィッドの双子の弟ジャスパーなどが絡み、デイヴィッドの身辺は思わぬ方向へ動き出す。
========================================
2007年度版「このミス」海外部門の5位の作品。
数学的な話、医学的な話、物理学的な話などが出てきて英語だとよく分からなかったので、時々翻訳と交互に読みながら進んだけど、翻訳で読んでも専門的な話は分からなかった(笑)。
登場人物が多いので、前半かなりかったるかったのですが、後半はどんどん物語が展開していくのでかなりスピードアップして読むことができました。
面白かったけど。。。「オチはこれかい!?」と思うところも無きにしも非ず。ううむ。。。
翻訳はコチラ。
数学的にありえない〈上〉
アダム ファウアー Adam Fawer 矢口 誠
ところで、私がいま見ている海外ドラマが「NUMB3RS(NUMBERS ~天才数学者の事件ファイル)」。==>CLICK!!
FBI捜査官のDonが、弟で数学者のCharlieと共に数学的アプローチで事件を解決するという物語。なんといってもCharlieは、13歳でPrincetonに入学した天才なのです(今はCalTechならぬ「CalSci」の教授)。
この「数学的アプローチ」っていうのがときどきナゾで、「数学的にアプローチしなくてもよいだろっ!」と思わず思ってしまうような事件、Charlieじゃなくても分かるでしょ!という事件もあるのですが、暗号が絡む事件などはCharlieの数学的カンが冴え渡ります。
し、しかし、「Improbable」といい、数学者ってやっぱり世間からこーいう目で見られるのか、というステレオタイプな描き方で、かなり学者の天才ぶりと変人ぶりが誇張して描かれてはいるけど、なかなか面白いです~。
毎週楽しみにしているのです♪